10年以上シャドーイングを続けているドーナツです。
シャドーイングで良く言われる悩みでは、
最初から音声についていけません
というものです。
「続けられない」「すぐに辞めちゃう」理由には、
- つまらない
- むずかしい
- そもそも英語をやりたくない
のどれかに原因があります。
「つまらない」「むずかしい」を軽減するコツは、シャドーイング前のリハーサルにあります!
「英語をやりたくない」可能性があれば、本当に英語が必要なのかモチベーションを確認してみてください↓
シャドーイングで英語を話す快感を体験する前に辞めてしまってはもったいない。
あきらめる前に是非この記事でコツを掴んでください。
このページでは、シャドーイングを実践するために、どのような手順を踏むのが良いか、私自身が長くシャドーイングを続けている中で一番良かった方法を紹介します。
読み終わると、シャドーイングに、スッと入りやすくなり毎回のトレーニングが楽になりますので是非最後まで読んでみてくださいね。
サンプル音声を準備して説明するよ!
前提:自分に合う教材を選ぶと失敗を防げる
リーディングを鍛える『多読』も、リスニングを鍛える『シャドーイング』も素材選びはその後のモチベーションにかなり影響する重要なポイントです。
- テキストと音声両方が準備できるか
- 音声素材の長さは自分に合っているか
- 内容は80%理解できるか
- 話し手の性質に抵抗はないか
- 自分にメリットはありそうな内容か
使う素材選びの段階で自分に合う基準をしっかり押さえておくと、ある程度挫折してしまう失敗を防ぐことができます!
詳しく知りたい方は合わせてこちらの記事を参考にしてください↓
シャドーイングの第一ステップは「リハーサル」が効果的
シャドーイングの5ステップ
- リハーサル
- 素材の仕分け
- テキストシャドーイング(文章有り)
- 「意味」「発音」チェック
- 耳だけシャドーイング(文章無し)
英語を話せるようになる為には覚えるスキルが複数あります。それらをシャドーイングを使った5つのステップで段階的に身につけていきます!
シャドーイングの全体像はこちらで詳しく解説しています↓
まずは第一ステップ、リハーサルです。
題材が決まったらまず流し読みを行います
回数も1度のみで十分です
シャドーイング本番に入る前に、「まずはやってみる」という軽い気持ちでリハーサルを実施しておくと、ハードルが下がり、その後のトレーニングが一段と続けやすくなります。
具体的には、用意した音声素材をテキストを目で追いながらリスニングします。
その際にブツブツと小声でシャドーイングをやりながら『音』の雰囲気を感じます。
リハーサルをする2つの目的と重要性
準備としてリハーサルをしておくと、具体的には何がいいのか?
リハーサルを行う目的は2つ「素材の確認」と「慣れ」です。
- その素材が自分に合っているかを確認するため
- シャドーイングに慣れるため!
それぞれの重要性を解説します。
目的① 音声素材の合否を判断する
教材になる音声素材は、書籍やYouTube、Newsや海外コンテンツなどから選んで始めます。
コンテンツの英語レベルは自分にあっているのに、実際にやり始めたら「なんだかしっくりこない」と感じることがあります。
- ナレーターの話し方に抵抗感がある
- 地域のイントネーション(イギリス、北米、オーストラリア)が気になって頭に入らない
自分の発音を正しい『音』に矯正していく為にトレーニングなので、イントネーションが合わない場合は別のものを選んだ方が良いです。
イントネーションが判断できない方はリスニングに慣れていない状態なので、現段階ではそこまで気にしなくても大丈夫です。今は「英語を話す」回数を増やすことを意識してください。
『素材との相性』は継続に左右します
また、シャドーイング用の書籍に収録されているものでも、合わなければどんどん飛ばして進めるべきです。
折角購入したものでも、合わないものを1から10まで網羅していくのは、時間と労力的にも非効率です。
何より英語を嫌いになって挫折してしまう恐れは絶対に回避しましょう!
目的② 慣れるための下準備
元々聴き取りが苦手な人には、シャドーイングは特に負荷がかかり苦痛を感じやすいものです。
- 聴き取れないストレス
- 理解しなきゃ!と焦るストレス
はハードルを上げてしまう
いきなり始めると両方一気に押し寄せて脳が「難しい!」と判断して拒絶するケースが多いです。
- 細かく意味を理解できなくてOK!
- 聴きとれなくてもOK
リハーサルでは大まかな『音』の雰囲気を確認する程度で、まずは「どんなものかお試し」という気持ちで軽く流します。
リハーサルのやり方(デモ音源付き)
まずはやってみましょう!
デモ音源で一緒にテストしてみましょう!
こちらの音声の0.5秒くらい遅れて、直ぐ後について小さな声でつぶやいていってください。
はっきりと言葉にする必要はありません。口の中でつぶやく程度で良いので音についていってみて下さい。
\リハーサルのデモ/
Hi, my name is Jason. I’m from Canada and I’ve lived in Japan for the last 3 years. My hobby is going camping with my family on holidays! I actually work for a real estate company as a sales manager. I hope you enjoy your English communication.
やってみた感じはどうでしょうか。
✔ テキスト文は80%程度は理解できたか
✔ 話し手の性質(声質やイントネーション)に抵抗はないか
速度は気にしなくて大丈夫です。実際は再生デバイスアプリで0.75倍速など速さ調整をするので問題ありません。
- 聴いた音を実際に口に出していくのは少し難しい
- だけどテキスト文ではだいたい意味が分かる
- 練習したらできそうな感じがする
このように感じれたらその素材は合格
一度聞いてほぼ内容が掴める素材が自分にぴったりの素材です。何度もやる必要はありません。
- テキスト文から意味が理解できない
- 知らないフレーズが多くてどこを話しているかテキストでも追いかけられない
- 話し手のイントネーションや声と相性が悪そう
この場合は合っていない可能性が高いです
素材を選び直す事をおすすめします
リハーサルから始めてみてみると、このような気づきが沢山出てくるので、是非自分の音声素材でやってみてください。
ここで説明する「リハーサル」は「マンブリング」とも言われています。
「正しいやり方を確認しながら進めたい」という方には、こちらの定番書籍をおすすめします。
19本のトレーニングが収録されていて、各トレーニングごとに細かなチェックポイントが解説されています。
ロングセラーなだけあり、シャドーイングの脳の仕組みから実践テクニックまで理解できるように構成されています。
「リハーサル」で意識する3つのポイント
具体的にはどんなことに気を付けたらよいのか?
- 知らない単語や音は、この時点では消化しなくて良い
- 苦手な人はスクリプトを目で追うと合否を判断しやすい
- 慣れている人はスクリプト無しの方が『音』に集中できる
ポイント① 知らない『単語』と『発音』はまだ意識しない
できるだけ内容と発音を理解しようと感じてしまいがちですが、ここでは意識し過ぎないで大丈夫です。
ここではあくまでも、進めるための素材との相性を確認する段階です
このリハーサル段階で「早い!無理だ」と感じて心理的なハードルが上がらないようにしましょう。
今は段階的に身につけていく前のウォーミングアップなんだ!
ポイント② スクリプトを目で追うと合否を判断しやすい
リスニングがまだ少し苦手な人は、スクリプトを目で追いながら進めましょう。
スクリプトが目に入る分、音だけでは拾えなくても視覚からのサポートが入り、全体を通して素材の内容を掴むことができます。
合格できる教材が増えるとどんどんシャドーイングが進む!
ポイント③ スクリプト無しだとより音に集中できる
慣れてきたら、はじめからスクリプトを見ないでリハーサルをしてみてください。
より『音』に集中できるので、自分がどれだけネイティブ英語を理解出来ているのか自己評価することができます。
また、教材が合っているか?を厳しめに判断できるので、英語レベルをどんどん上げていくことができます。
慣れてきたらやってみよう!
まとめ:準備でシャドーイングの効率を上げよう
『教材選び』と『ウォーミングアップ』は挫折を回避して続けられる大切なコツのひとつです。
私は長くシャドーイングを続けていますが、初めのころは全く聴き取りができませんでした。
- シャドーイングをやってて意味があるのかな
- どうしてこんなに耳が理解できないのか
と何度もくじけては繰返す連続でした。
ただひとつ言えることは、過去の自分が続けてくれたお陰で英語が話せるようになったことです。
シャドーイングの方法は、書籍、英会話スクールなどの進める人によっても様々なバリエーションが紹介されています。
一人ひとりの英語レベルや聴き取りの得意不徳によっても個人差が出るところです。
だからこそ実際に試して自分に合う、自分だけの方法で実践してみて下さい!