はじめまして。勉強が嫌いなのにシャドーイングで英語が話せるようになっり英語が好きになったドーナツといいます。
このページは英語が話せるようになるトレーニング方法
「シャドーイングの始め方」を具体的にわかりやすく解説します。
私はゼロから英語を始めて外資系企業で英語が使えるまでになりました。
英語のコミュニケーションスキルは人との交流を広げて人生を充実させる効果が高いです。
「どうしたら英語が話せるようになるか?」
私が実践してきて効果が高かった方法はシャドーイングという練習法です。
会話の訓練には効果的なので時間の限られる社会人には向いている学習方法です!
社会人から独学英語をスタート。外国人とコミュニケーションが取れるようになりました
効果を実感しやすいシャドーイングは英語学習をより楽にしてくれます。
この「ドーナツ英語カレッジ」では、そんなシャドーイングのからくりを解説しつつ、誰でも始められるようにシャドーイング英語の効果的なやり方を解説します。
- 本当に効果はあるの?
- 続けるコツやテクニックは?
- おススメの教材はあるの?
- モチベーションが出ない時はどうする?
こんな疑問も「すべて」この記事で解決していきます。
- 初心者でも始められるやり方
- 忙しい社会人向けの効率的な方法
- わかりやすい&具体的な手順
- おすすめツールと教材
- シャドーイングのメカニズムで効果を解説
※このサイト「ドーナツ英語ガレッジ」の目的についてはこちらも参考にして下さい。
\↓すぐにシャドーイングを始める方↓/
【STEP0】シャドーイングとは ~強みと特長を抑えよう
「シャドーイング」は、英語でのコミュニケーション力を鍛えるトレーニングです。
やり方自体はとてもシンプル。
聴こえてきた音のすぐ後を追いかけて、そっくり音を真似しながら文章を発声していく
Shadow(影)のようについていくのでシャドーイングと呼ばれています。
もともと同時通訳者の基礎訓練に取り入れられてきた方法で、音声を聴きながら、聴こえてきたままの音を再現するという練習法です。
「英語の会話を聴き、瞬時に意味を理解しながら、口を動かす」
同時通訳者は脳で2つの処理を同時に行います。
同時通訳のプロを目指す人は反射力を鍛える為に、脳のトレーニングを行ってきました。
これが一般の英語学習にも効果的なトレーニングという事が分かり徐々に浸透してきました。
(※2000年代はじめ頃から書店やメディアで取り入れられてきたと記憶しています)
耳では ➡ 英語を聴いて瞬時に意味理解(音声知覚&内容理解)
口では ➡ 聴こえた音を発声(発音修正、スピード、フレーズ記憶/潜在記憶)
これらは英語を話す為に必要なコミュニケーションスキルのトレーニングです。
シンプルですが、出来るようになるためには、「準備」と「正しい手順」をしっかり行う事
逆を言えばこの2点を網羅できれば、確実にシャドーイングで効果が出ます。
- 音を正確にとらえる力
- 意味を理解する力
- そして英語を自分の声に出す発話力
3つをステップ毎に練習
- テキスト文章を目で追いながら、音声をマネして発声する
- 文章の意味を理解する
- テキスト無しで音声をマネして発声する
正しい手順は具体的に “【STEP1】シャドーイングで効果を出すための準備をしよう“ で紹介しています!
一般の英語学習にも高い効果が研究で明らかになっている学習方法なんだ!
どんな人に向いている学習法?
英語を話せるようになりたいと考えている人なら誰にでも向いているトレーニングです。
具体的には
- 英語力はそこそこ高いけど、リスニングが苦手
- 実践現場で会話の瞬発力を上げたい
- 実際に使われるフレーズの知識を増やしたい
シャドーイングは『聴く、話す』コミュニケーションに必要な要素を効率的に身につけるための練習法です。
ある程度英語学習を進めている人には、選べる教材が多く、よりネイティブに近い発音とスピードが身につきます。
しかし、英語初学者も、出来るだけ早い時期から取り入れた方が絶対に良いです。
- 英語は勉強中 だけどシャドーイングはレベルが高い?
- 難しそうで自分には向いていないかもしれない
- もう少しレベルを上げてから取り入れようかな
そう感じている方は、できるなら直ぐに始めた方が良いです。
英語初級者 x シャドーイングならではのメリットが沢山あります。
長くなるので別の記事にまとめていますので宜しければ参考にしてください。
毎日少しずつ続けていく方法なので、一度に多くの時間を割く必要はありません。※詳しい「やり方」はSTEP1で紹介します。
シャドーイングの3つの質問
よく聞かれる質問と対策を紹介します。
- シャドーイング単体で英語が話せるようになるか?
- 自分には難しく感じて続けられない。コツはある?
- シャドーイングの効果は?
①シャドーイング単体で英語は上達するか?
聞いて 真似して 発声をするだけでいいと思ってた
だけど英語の意味が理解できるようにならなった
シャドーイングトレーニングのステップ中には、「文章を和訳して理解する」パートがあります。
内容を理解するためには、単語やフレーズといった「語彙力」を鍛え、どうしてそのような意味になるのかを理解する事が必要です。
「シャドーイングトレーニング」が中心でも良い
だけど平行して、文法知識と語彙力の学習を続けましょう!
どんな学習も「自分の弱点を見つけて克服していく努力」は必要です。
もしも、
『自分で改善点を見つける意欲はない。どちらかというと聞き流したい』
という方は、英語学習は厳しいかもしれません。。。
英語学習の大前提:文法知識と語彙力を向上させる努力が必要!
②自分には難しく感じて直ぐにやめてしまった。どうすればいい?
上級者でもステップを踏まずに、いきなりシャドーイングは難しすぎるし非効率です。
と~~~ってもに大切なことは、準備をして正しく進めることです。
自分のレベルに合う「音声+テキスト文章」を使い、順番に各ステップをクリアしていくことで、挫折を回避できます。
上達を実感するから続けられるんだ!
③シャドーイングで得られる効果は、リスニングとスピーキング?
発音矯正や聞き取る力だけでなく、実はシャドーイングトレーニングは、英語コミュニケーション力を全体的に鍛えるトレーニングなのです。
- コミュニケーションに必要な会話のテンポ
- 相手の反応を見て状況を理解する力
- 状況にあった単語や言い回しを選ぶ力
これら、コミュニケーションで基礎となるスキルを、会話の中に適用する事が出来るようになります。
そして、知らないフレーズは会話に慣れることで、フレーズとして記憶され結果的に語彙力も向上します。
初めのうちは「ついていくだけでやっと。」「教材音声の内容を理解する事に必死。」
そんな時期は必ず経験します。
しかし、続ければ続けるほど、脳で「自動化」が進み、結果的に英語でコミュニケーションをとる能力が向上します。
シャドーイングの効果は?英語力全体を向上させる効果があります!
シャドーイングを取入れたトレーニングは、結果的に英語力全体に効果が期待できます!!
音を耳でインプット ⇒ 同時にマネして再現するアウトプット
これを繰り返すうちに、だんたんと文章の意味を理解する力、音を正確にとらえる力、そして返答する言葉を推測する力が身につきます。
そしてこれら3つは徐々に『反射的』に、そして『自動的』に使えるようになるのです。
これは中々すごくないでしょうか。
私が体験するリアルな効果
わたし自身は、特に効果が高いと感じたのは『聞こえた英語をそのまま理解する力』と『発音』です。
この2つが向上すると会話がスムーズに進み、自分への信頼度が高くなります。
結果、仕事上の会話では丁寧に反応が出来るようになり、意思を正確に伝えられたり、それ以上に相手と仲良くなることができました。
■レスポンス(聞いて返す反応)の速度がかなり速くなった
同時通訳者さんはこの「レスポンス力を鍛える方法」にシャドーイングを取り入れている。という程に効果が高いです!
これができると、聞いた話を瞬時に理解できるので、流れるようにリアクションが取れたり、返答することができます。
会話全体がスムーズに進むので相手からの信頼度が増しました。
外国人は会話が止まったり、沈黙が多い事に「苦手意識」が強いです。
会話を繋げられると相手からの印象が全然変わります!
■発音が綺麗になった
シャドーイングトレーニングで、随分とアメリカ英語の「音」を再現できるようになっています。
- 「あなたの英語は聞きとりやすいくて助かる」
- 「感情が伝わるから話がしやすい」
外国人上司や同僚、今まで沢山の人から言われたこの言葉は忘れられない程嬉しかったです。
多少発音が聞き取り難くても、相手は一生懸命「聞き取る努力」をしてくれますが、実は徐々に相手を疲労させます。
特に多忙なビジネス上では、聞き手側の負担を減らす努力は大切な事だと感じました。
少々文法や語彙に間違いがあっても、相手は「英語が上手な人」「会話が分かる人」と捉えてくれて、良好な人間関係を築くことが出来るようになりました!
キレイな発音でスムーズに返答できると
- 会話を上手に進められるようになる
- 相手の心理的負担が軽減される!
- 結果的に信頼度が高くなり、相手と良好な関係を気づく事ができる
シャドーイングのメカニズム
シャドーイングは英語コミュニケーション力全体を、効率的に鍛えると言いましたが、いったい何故か?
具体的にシャドーイングがどんな能力を鍛えるのか詳しく紹介します。
コミュニケーションへの影響
人と会話をする時、脳では主に3つの処理を行います。
- 相手の話を聞いて、話の内容を理解する
- 理解した内容に対して、どう返するかを考える
- 考えた返答を言葉で話す
そして、この処理をこなす為に必要な3つの能力は、以下のようになります。
- <文法力> 文法知識を元に正しく相手の話を理解する
- <語彙力> 分かりやすく伝える為に、適切な単語を引き出す
- <流暢性> コミュニケーションに支障をきたさないよう、テンポよく流暢に会話を進める
日本語(母国語)を話すとき、私たちは3つの能力を自然に使います。
そして英語を話すときもこれと全く同じ能力を使います。
シャドーイングはこの③番目『会話の流暢性』を効率的に鍛えていきます。
実はスゴイ脳への影響は「自動化」
そしてシャドーイングと脳の関係では沢山の研究がされています。
人間には「潜在学習」と呼ばれるものがあり、これは「覚えようと意識しなくても、いつの間にか覚えてしまう」という、動物が持っている学習行動の事を言います。
例えば、自転車は、初めはバランスが取れずに体の動かし方や目線の取り方を繰り返し練習しますが、やがて意識しなくても自然に手足が動くようになります。
このように、反復行動により脳で自動化されます。
第二言語の研究者である門田修平氏によると、日本人大学生を対象にした実験では
シャドーイング学習は、「自動化に効果がある事」に加えて「リーディング速度への効果」が明らかにされています!
「シャドーイングにより発音時間が上がり、その発音速度が向上したフレーズは、いつの間にか潜在学習によって覚えてしまっている」ということが明らかになりました。
「外国語を話せるようになるしくみ」門田修平著
脳の潜在学習をシャドーイングにおきかえると
- 意識して覚えようとする記憶(情報)は、初めのうちは何度も思い出そうと努力する
- その思い出そうとする行為を繰り返すと、いつの間にか脳ではその記憶を定着させる
- 定着された記憶は、思い出そうと意識しなくても、次から必要なシーンで自動的に出てくるようになります
シャドーイングは「脳の仕組みを」沢山活用できるから確実に上達に繋がるんだ!
【STEP1】シャドーイングと英語学習の全体像
英語学習の中でシャドーイングをどのように活かしていけば良いのでしょうか。
まずは英語学習全体の中でのシャドーイングの位置づけを説明します。
英語の土台になるのは「文法知識」です。
文法知識無く英語を話す事はとても困難なので、文法と語彙力はシャドーイングと並行して勉強で身につけます。
文法の基礎知識で英語はだいぶ楽に話せるようになります。
※土台の『文法&語彙』は参考書で十分独学可能です。
勉強で習得した文法知識をベースに、シャドーイングでは英語を使う為の実践トレーニングをしていきます。
『話す力』『聞く力』『読む力』
土台(文法力、語彙力)に支えられて発揮するコミュニケーション力
シャドーイングトレーニングでは、主にこの部分に高い効果がある
『文法力』と『語彙力』
文法は英語のルール
2つの柱が強くなる程「話す」「聞く」「読む」が楽になります
文法の基礎レベル(中学から高校初級程度)部分を忘れてしまったという方は、一度時間を取って参考書で復習する事をおすすめします。
【STEP2】学習効果を出すための準備をしよう
ここでは、シャドーイングを効率的に始められる為に必要な準備を紹介します。
10年以上シャドーイングに取組んでいる私が、リアルに感じた大切なポイントをぎゅっとまとめました。
毎日1時間は「英語時間」を確保する理由
語学を習得するのに必要な時間は一般的に3,000時間と言われています。(※所説ありますがこの数字を基準としているスクール、書籍が多い)
これに対して、学生時代の英語は、中~高の6年間でも1,000時間に達しません。
『圧倒的に英語に触れた時間が短い!』という事が、私たちにとって英語を使う事が難しい最も大きな理由です。
学生時代、私たちはどれくらい英語に時間を費やしたのか?
『英語学習時間』を考えてシミュレーションしてみました。
※合計何時間英語学習に触れてきたか?を表しています。人により学習環境は異なりますが、目安としてご自身に照らし合せる参考として下さい。
中~高校生時代の学校では多く見て1,000時間程
語学習得の目標を3,000時間とすると、残り2,000時間を稼ぐ必要があります。
留学などで、日常的に英語に触れる環境で暮らす経験が無い限り、自学無しではなかなか大変な事が分かります。
つまり少しでも英語に触れる時間を、毎日作ることが近道だという事です。
毎日1時間は英語に触れて、少しでも英語時間を稼いで欲しいのです。
「毎日1時間 を 1年(365時間)続けたとしても、残り2,000時間稼ぐのに5年もかかるの!」
そう思うかもしれませんが、合計3,000時間に到達した先には日常会話以上のレベルで英語が使える自分が待っています。
「5年後には英語でコミュニケーションが取れるようになっている」と考えれば、費やした労力に対する費用対効果はむしろ高いとさえ感じます。
はじめは30分でも良いので、慣れたら1時間は英語時間を確保できる事を目指してみてください。
わたしのデイリー学習
- 30分~40分 好きなお題の英語素材をシャドーイング
- 30分 興味のある洋書で文法おさらい
- 週末に英会話でアウトプット練習
習慣にできると毎日英語のハードルがグンと下がって楽に取り組めるようになります!
具体的に会話できるようになるには、どれくらいの時間が必要か。という時間のゴールを知ると継続しやすい!
モチベーションを上げる為の目標設定や習慣化についてはこちらで詳しく紹介しています!
教材を用意しよう
シャドーイングに使える素材は書籍からWebサイト、YouTubeまで、本当に山ほどあってどれがいいか迷うところです。
いい素材に出会えると、効果を感じやすいだけでなく続けられるきっかけになるので、重要な選び方のポイントを紹介します!!
- 【種類】音声素材とテキスト文章の、両方が用意できれば何でもOK
- 【レベル】自分のレベルに適したものを選ぶ
- 【内容】興味のあるジャンルや好きな話し手のものを選らぶ
【種類】音声素材とテキスト文章の、両方が用意できれば何でもOK
必ず音声と同じ文章がある、もしくは文章が用意できるものを選んでください。
シャドーイング関連書籍ならCDかダウンロード先リンクが貼付されているので入手は簡単です。
もしニュースサイトや特定のWEBサイトを使う際は、文章が入手出来るかを確認してください。
【レベル】自分のレベルに適したものを選ぶ
難しすぎず、優しすぎず。。。分かりにくいかもしれませんが自分に適当かを計る基準は、
少し聞いてみて『話の概要が理解できるな!』
という感じです。
「自分のレベルより高めのものに挑戦したい」という方もいるのですが、
『これなら行けるぞ!』と感じれるものがベストです。
【内容】興味のあるジャンルや好きな話し手のものを選らぶ
今後自分が活かせそうなビジネス分野だったり、興味のある日々のニュースだったり、好きなスポーツ系や、ちょっと不思議なお話、物語etc..
または、声が好きなアナウンサーや、好きな有名人 etc..
内容に興味があると、楽しいだけでなく、フレーズを自分のものにする事が出来て楽しいかつ、実用的です。
- 初心者は断然書籍がおすすめです。
- 耳が慣れるとYouTubeなど好きなものでペラペラシャドーイングができるようになります!
教材選びの方法はコチラの記事で詳しく紹介しています。
自分にピッタリの教材ジャンルを探したい方はコチラも参考にしてください。
【STEP3】効果的なシャドーイングのやり方を一から解説
シャドーイングトレーニングの技術的な最終ゴールは、
- 音声を聞くと同時にその意味を理解できる
- 聞こえた音を再現できる
主にこの2つをマスターすることを最終目標とします。
そのために必要なスキルを順番に習得していきます。
【スピード】
- 会話をスムーズに聴き取るための聴き取り速度
- コミュニケーションに支障をきたさない為の話す速度
【リズム】
- 英会話独特の音のリズム
※英会話は歌のようなテンポが特徴的です。
【イントネーション(抑揚)】
- 会話中の「上がって、下がって、また上がる」といった声のトーンの「高低」の変化が『抑揚』
- 日本語には『抑揚』が少なくどちらかといえばトーンが平坦。日本語トーンでの英語は聴き取りにくい為、ネイティブの「抑揚」を身につける
【発音】
日本語には無い「音」( r、 th、v、a など)の発音を身につける
これらを5つの手順に分けて段階的に練習をしていきます。
一気に全ての習得は難しいです。少しずつ身につけていくので焦らずにやっていきましょう!
具体的な「やり方」を5つの手順で解説します。
5つの手順
- 【リハーサル】実践前の下準備
- 【素材の仕分け】選んだ音声素材が長い場合の下処理
- 【テキストシャドーイング】文章を目で追いながらシャドーイング
- 【「意味」「発音」チェック】本文内容・苦手フレーズの確認
- 【耳だけシャドーイング】文章を見ないでシャドーイング
素材が無い場合は前のSTEP「STEP2 教材選び」を参考に教材を選んで下さい。
① リハーサル
用意した素材で、テキスト文章を見ながら音声に沿って軽くシャドーイングをします。
ここでは、まずはやってみるというリハーサル段階です。
目的:その素材で自分自身シャドーイングが可能か判断をするため
意味を調べる必要はなく、ざっくりとテキストを見ながら音声を聞く。
話の概要のイメージが付けばその素材は合格です。
例えば、
- 「この話はアメリカ人の食べ物習慣がトピックなんだ」
- 「聴き取れる単語が多いから調べればもっと分かるっぽいな」
こんな風に感じられるようなイメージです
何度も聞く必要は無いので1度さらりとやってみましょう。
リハーサル段階で話しのイメージがつかない場合は、別の素材でリハーサルしましょう。今は難しすぎて自分に合っていない可能性があります。
詳しくはこちらの記事を参考にして下さい↓
② 素材の小分け
素材を3分前後ごとに小分けにして、1回のシャドーイングで何処までやるかが分かるようにしておきます。
※長い音声素材を用意した場合に行います。2~3分程の短い音声素材にはこの手順は不要なので、「手順③」に進んでください。
キリのよいポイントを見つけて3分前後に区切る
音声を聞きながら話の区切り部分で、テキスト文章に印をつけるなど、1回でどこまでやるか分かるようにしておきます。
つまり、1回のシャドーイングに使う素材は長くても、3分前後に短く刻んで頂きたいのです。
理由は、“得られる効果の高いちょうど良い長さ” は3分前後だからです。
実際にやってみると実感しますが、3分以上の音声に集中し続ける事は意外と難しいです。
そして何より、長く感じてしまうと集中力が途切れる傾向があります。
- 1回が短く心理的にも負担が軽く取り組みやすい
- より音声に集中した訓練ができる
- シャドーイング特有の「記憶の定着」がしやすい
音読に慣れていたり、かなり優しい内容の素材を選んだ場合は、若干物足りなさを感じることもあるので、素材に合わせて自分のベストな長さを見つけてください。
慣れないうちは、1分半~2分半くらいだと、のちの手順にある「発音」や「意味理解」に取組み易いくておすすめです!
ここまでの「①リハーサル」と「②素材の小分け」で、だいぶ自分に適した素材が整います!
③ テキストシャドーイング(文章あり)
ここではテキスト文章を使って目で追いながら、音声をなぞる様に追いかけます。
目的:どんどん発声して”耳”と”口”を慣らす事
- スピード感に慣れる
- リズムと、イントネーション(抑揚)をつかむ
「音の感覚」を頼りに、上記の2つを意識して文章を音読していイメージです。
やり方
- 文章を目で追いながら、音声の直ぐ後ろを、聞こえた通りに追いかけて話していく
- 早いと感じる場合は速度を下げる
※下げる際のおススメ速度は 0.75倍速程度 - 聴き取りにくい「単語やフレーズ」をマークしておく
- 意味が分からない「単語やフレーズ」をマークしておく
- 慣れるまでこれを複数回繰り返す
「慣れるってどれくらい?」「回数は何回?」
という部分を説明すると、個人差はありますが
「リズムとイントネーションに慣れてきた」と感じれるくらいが、ひとつの目安です。
3回~5回程繰り返すと、1回目よりもスラスラ付いていけるようになっている事を体感します!
何回やれば良いか分からない場合は最低5回はやってみましょう
注意点としては、一度に沢山インプットしようとしない事
頭がパンクしてしまいます。。。
この手順③「テキストシャドーイング」では、意味や発音は気にし過ぎず、後でやる程度にとどめましょう。
「一度にインプットし過ぎない」という事も、量をこなしていくには大切なポイントです。
このパートでは「音の感覚」を頼りに、”スピード”、”リズム”、”抑揚” に意識をして声に出す事に注意すます
1)「聞こえた音声」から「発声」までの間をあけ過ぎない
音が聞こえた音の0.5 秒程あとに追いかけるように付いていきます
間をあけ過ぎると、「どうやって音を出すか?」など方法を考え追いかけ続けることが出来なくなります
2)「発音」はそれほど気にしない
発音練習は、後の手順④⑤で集中的にトレーニングします
聴き取りにくい単語に印をつけて後で分かるようにしておきます
3) 「意味理解」を目的にしない
単語や内容の確認は、次の手順④で行います
分からない単語には印をつけておく程度にします
一度に全ての技術を習得するのは困難・・・
「手順」ごとに練習するパートを分けて、スキルを習得していくイメージです!
テキストシャドーイングのまとめ
- 速いと感じたら速度を下げる調整をする
- リズム、イントネーション(抑揚)に意識をむける
- 「意味」「発音」に意識を取られ過ぎない
④ “意味” と “音の読み方” チェック
テキストシャドーイングお疲れさまでした。ジョギングのように走った感じでしょうか。
ここで改めて文章内容の意味を確認します。
手順③でチェックした1)分からない単語 と 2)聴き取りにくい単語 の補助をします。
目的:英語の「音」と「意味」が頭で繋がるようにする
このパートで不明確な単語を潰しておくと、次の最終パート「耳だけシャドーイング(手順④)」が楽になるよ
やり方
- 単語やフレーズの意味は調べて分かるようにしておく
- 聴き取れない単語は、再生速度を落としその単語だけを集中的にリピート再生する
- 忘れないよう単語の読み仮名を自分なりにメモする
- メモを補助に、繰返し発声できるように練習する
分からない「音」をそのままにしておいては、いくらシャドーイングを繰り返しても、その単語を使えるようにはなりません。
当たり前ですが、耳で聴き取れない単語は、発声する事ができません。
聴き取りを助けてくれるポイントは、
その単語の “意味” と “発音” を理解する事です。
単語の『音』と『意味』が頭で繋がると、音を聞いてそれが「特定の単語だ!」と識別できるようになります。
そして、聞き取れるようれば、あとは練習をする事で正確な発音に繋がります。
※『発音は次の耳だけシャドーイング(手順⑤)で練習していきます✌』
「意味」と「音の読み方」チェックのまとめ
1)意味チェック
分からない単語は、必要に応じて辞書などで確認しておく
2)音の読み方チェック
単語に読み仮名をふって補助。聞こえた音を発声できるようにしておく
私は「読み仮名は、カタカナでテキスト文章の横に書き込む」
「意味はオリジナルの単語帳(エクセル)に集める」ようにして意味と音を紐づける練習をしてます✊
⑤ 耳だけシャドーイング(文章無し)
ここからは、テキスト文章は見ないで音を追いかけていきます。
「プロソディーシャドーイング」と「コンテンツシャドーイング」という方法を使って、2段階レベルで行います。
一見難しそう!ですが、「手順④意味と読み方のチェック」をした分、初めよりは楽になっているので心配せずにやってみましょう✊
なんだか良くわからんヨコモジが面倒。。と感じるかもしれませんが、丁寧に説明するので安心してください✊
レベル1(プロソディシャドーイング)
プロソディ(韻律 いんりつ)というのは、自然な英会話の音にある、「抑揚」「リズム」「強弱」「アクセント」をひっくるめた、音の流れ全体をいいます。
テキストシャドーイング(手順③)で意識した要素に「発音」をプラスしたイメージだよ
要するに、英会話の音の流れをつかみつつ、今度は文章を見ないでシャドーイングする練習です。
低い音から高い音に移動したり、強弱を出したり、ターンタターン!のようにリズムを取って
歌の練習をする時と同じような感覚で楽しみます。
目的:リズムや強弱をつけた “会話全体の流れ” を、体で覚える事
文章を目に入れず完全に音だけに集中する事ができるため、「音」に高い意識が向きます
やり方
- テキストシャドーイング(手順③)で練習した「抑揚」「リズム」「スピード」を再現する
- 正しく「発音すること」にも意識をする
- 話し手のテンションを、そっくりそのまま真似してなりきることが重要!
音を聞いてスラスラとモノマネができるようになるまで練習しましょう。
どうしても苦手な単語は、前項の「意味チェック(手順④)」を参考に、躓かずに出来るようになるまで練習していきます。
日本語式の発音や自分オリジナルな発音に変形させない
集中力が切れてくると、自分なりの楽な発音に引っ張られることがあるので少し注意してください。
レベル2(コンテンツシャドーイング)
ラスト最後のシャドーイングパートは、「コンテンツ=文の内容」を理解しながら楽しむシャドーイングです。
「やり方」はレベル1と同じ方法で、文章内容を最大限イメージして行います。
目的:文章内容をしっかり楽しみながら、スラスラと口から音声が出てくるようにする事
音声から単語、内容の意味を理解するのと同時に、発音やレベル1で説明したプロソディ(韻律いんりつ)、音声の正確な知覚が鍛えられます!
- 「あれ?ここなんだっけ?」と感じたら出来るだけ答えは見ないで思い出すようにしてください
- 思い出す作業をすことが脳への定着に繋がります
- 自分で何か発言しようとするシーンでは、定着されたフレーズが自動的に出てくるようになります
以上で、シャドーイングが完結します。
【STEP4】シャドーイング学習の続け方
ここまで、シャドーイングトレーニングの具体的な5つの手順を紹介しました。
ここからは学習を続けて着実に身につけていくための工夫と学習モデルを紹介します。
英会話はトレーニングで身につけても一旦お休みしてしまうと、折角掴んだ感覚をどんどん忘れていってしまいます。
「使い続けなくては忘れていく」
私が過去に身に染みて実感した経験で、実際に効果のあった継続のちょっとした工夫をお伝えします。
継続のちょっとしたコツ
\実践的なコツ/
- 自分の音声を自分でフィードバックする
- 自分の英語をテキスト文字起こしアプリでフィードバック
- 第三者にアウトプットしてフィードバックをもらう
- 検定を受けて実力を確認する
\メンタル面のコツ/
- 100%を目指さない
- やることを準備しておく 1日目は準備する項目の洗い出しだけでもOK
- できるだけ小さな目標を決める
- 新しい体験をする
目標設定や習慣化についてはこちらの記事で詳しく紹介しています↓
ドーナツくんの学習モデル
わたしのデイリー学習
- 30分~40分 好きなお題の英語素材をシャドーイング
- 30分 興味のある洋書で文法おさらい
- 月に2~3回オンライン英会話でアウトプット練習
まとめ:英語シャドーイングは効果が高いコミュニケーショントレーニング
目次のおさらい
以上で、シャドーイングを始める具体的なステップを解説しました。
「英語を使って何をするか?」
英語学習の先にある目的は人それぞれ異なります。
もしも、意思疎通をとる為の道具であることが英語の本質的な使い方だという方には、シャドーイングが最適なトレーニングです。
今後、会社でキャリアの幅を広げる際も、副業でお仕事を増やす際にも、また趣味や仕事で情報手段を増やす際にも、
英語で意思疎通ができるという事は必ず自分を助けるスキルになります。
ここわずか数年では、様々な学習方法の幅も、仕事の在り方もガラリと変わりました。
自分の人生をデザインし直す、そんな時期に来ているのではないかと感じます。そんな私自身も毎日英語力向上の為にトレーニングをしています。
英語コミュニケーションを向上しようとする方へ、このサイトが少しでもヒントになれば嬉しく思います。