こんにちは。シャドーイングは準備が大事だよ!といつも言ってしまうドーナツです。
- シャドーイングに以前挑戦したけど難しくて出来なかった
- シャドーイングがつまらない
- 良い素材ってどんな素材?
- 自分に合う音声素材の選び方が分からない
このように初めから躓いてしまう事はないでしょうか。
シャドーイングを成功させるコツは「自分に合う音声素材を用意する」ことです。
折角購入したシャドーイング用の書籍でも、自分に合わないものでは難しかったり、つまらなく感じて挫折してしまう可能性が高いからです。
実は、良い素材に出会えるとシャドーイングの成功が決まります
この記事では
- シャドーイングをこれから楽しく続けたい
- 自分に合った音声素材を選びたい
という方向けに、シャドーイングを成功させるための「素材の選び方」を具体的に紹介します。
やった事が無い方向けにおすすめの教材も紹介します
この内容で教材を選べれば、効率良くシャドーイング効果を吸収できます!
シャドーイング全体の手順を確認したい方はこちらの記事を参考にしてください↓
教材選びを考えるメリット
教材の種類は実に様々あります。
シャドーイングを始めようと思っても、何を選んだらよいかとても迷うところです。
- シャドーイング用のCD付き書籍を買う
- YouTubeから選ぶ
- 映画などを動画配信サービスから選ぶ
- 英会話スクールに入って提供してもらう
無料でも選べるものはこんなに沢山!自分に適切な教材を正しく選べるとしっかり英語を自分のものにしていくことができます。
ますはじめに教材選びを考えるメリットをお伝えします。
- 自分に必要なフレーズが覚えられる
- 英語以外にも興味のあるジャンルが学べる
- シャドーイングが楽しくなる
それぞれ具体的に解説していきます。
メリット1.自分に必要なフレーズが覚えられる
1つ目のメリットは、自分に必要な英単語やフレーズを覚えられるということです。
みんな人それぞれ英語を話す目的が違うので、目的に沿ったフレーズを教材から覚えることで英語学習効率がとても高くなります。
たとえば、「IT企業に転職する(又は転職した)ための英語」であれば同業が題材となっている音声素材を選ぶと、業界用語が沢山でてきます。
「ガジェット好き、アップル製品好き」であればAppleの発表会イベントを選べばティムクックやジョブズ氏の言い回し、表現の仕方を単語やフレーズごと身につけられます。
私はIT企業にいるのでこの辺りからかなり多くネタを仕入れて実際に仕事で使っています。
仕事以外にも、好きな歌手やスターでも可愛い言い方。かっこいい話し方が手に入ります。
このように職種、趣味嗜好によって自分が使えそうなフレーズをそのまま身につける事ができることは非常に実践的なのです。
メリット2.英語以外でも興味のあるジャンルが学べる
2つ目のメリットは、英語で興味のある分野の知識がみにつくことです。
今は知らなくても調べてみたいジャンルの情報を、シャドーイングをしながら学ぶことができます。
たとえば、私は数年以内に大きな犬を飼って一緒に暮らすことが一つの夢なので、スタンダードプードルについて調べています。
特長や飼い方、運動量や気を付けるべきポイントは海外YouTubeから情報を得られるようにシャドーイング題材に取り入れています。
好きなジャンルを題材にすると、その分野の知識を身につけることが出来て英語と知識の幅が両方身につきます。
メリット3.シャドーイングが楽しくなる
3つ目のメリットは、何より楽しめるから挫折がしにくいことです。
シャドーイングの上達ポイントのひとつは「真似てなりきること」です。
好きなアーティストや話し手の声質が合っていると、感情をこめてよりなりきることが楽にできます。
私が以前購入したシャドーイング書籍では、ラジオDJ風のお題が含まれていました。
DJになりたいと思ったことはありませんが、この「なりきり」で演じると本当にペラペラと饒舌に英語を話すことができて単純に気分が上がります!
メリット1,2で上げた点に加えて「楽しめる」ことは何より継続に繋がります!
音声素材は「リハーサル」で判断できる
シャドーイングの正しい手順ではまずはじめに「リハーサル」を入れています。
実践的なシャドーイングに入る前にリハーサルをしておくと、その素材が自分に向いているのかをより詳しく判断することができます。
やり方としては、準備したテキスト文章と音声を使って実際に小声程度にシャドーイングをしながらリスニングをします。
やるのとやらないのでは今後の継続率が変わるので、教材選びの際は「リハーサル」までやるようにましょう。
リハーサルでは、
- 本当に自分に向いている教材か
- シャドーイングのウォームアップ
このようなことが確認できます!
詳しくはこちらの記事を参考にしてください↓
教材を選ぶときに注意すべきポイント
では実際にどういった点に注意して選ぶべきか?
ここでは実際に教材選びをする際に注目するポイントを5つ紹介します。
- テキストと音声両方が準備できるか
- 音声素材の長さは自分に合っているか
- 内容は80%理解できるか
- 話し手の性質に抵抗はないか
- 自分にメリットはありそうな内容か
詳しく解説します!
ポイント1.テキストと音声両方が準備できるか
「シャドーイングは効果なし」と謳う人の意見をよく聞くと、半分以上は正しく理解していないと感じます。
「音声を耳で聞いてそのまま声に出す」を何度か繰り返すだけではシャドーイングのうま味を全く習得できません。
段階的に英語を話す要素を身につけていくための前提は、テキスト本文と音声の両方が必要です。
シャドーイングの効果とやり方は以下の記事を参考にして下さい。
本ならCD付きで文章を確認できますが、YouTubeやNetflix、ネット上のものを使う場合は、テキストに落とすことができるか確認することをおすすめします。
ポイント2.音声素材の長さは適切か
音声の長さも重要です。
シャドーイングは「テキスト付シャドーイング」や「耳だけシャドーイング」に分けて、1週間程かけて一つを完成させていきます。
そこで、私のおすすめとして、一つの題材が1分~2分半ほどで終わる音声を提案します。長くても3分は超えない方が良いです。
なぜならば、聴きながら声に出すという2つの動作を同時に行うシャドーイングでは、長い音声は疲れるからです。
シャドーイングは普通のリスニングよりも集中しますし、動作も多いです。
毎日続けていくためにも、短い素材を次々と完了していく方が継続しやすいのです。
あなたのタイプ | おすすめ教材類 | ||
---|---|---|---|
レベル | シャドーイング歴 コンテンツ数 |
教材 | 音声長さ※1 |
はじめて挑戦! |
0~3程 | ◎書籍がおすすめ | 1分前後 |
慣れてきた! |
3~10 | 書籍、映画の他 ◎YouTubeがおすすめ |
3分前後 |
リスニング得意! |
10以上 | 書籍、映画の他 ◎ニュースサイト、YouTubeがおすすめ |
できるところまで! |
※1)CDやラジオ、ニュースなど、連続で話される素材のときの時間です。YouTubeなどの映像は「会話」が無い箇所も含むので間延びします。
※教材の話し手のスピードによっても変化します
※リスニング / スピーキングの得意不得意によっては個人差が出やすいので、教材に迷う時に参考にして下さい。
慣れないうちは、1分前後の短い音声だと、のちの「発音」や「意味理解」に取り組みやすくなります
ポイント3.内容は80%理解できるか
2つ目のポイントとしては、おおよそ話の概要が理解できるものを選ぶようにしましょう。
シャドーイングは脳の中で処理する事が多いので、初めは自分の英語レベルよりも少し下げた程度が丁度良いです。
リーディングが得意な人は特にレベルを上げて挑戦しがちになります。
しかし聴き取りながらしゃべる同時作業は想像以上に難しいです。
知らない英単語が多いと聴き拾うことができません。チャレンジグなものは難しすぎます。
そもそも途中で嫌になる可能性が高いのでおススメできません。
「細かな部分は理解出来なくても、なんとなく聞き拾えてる」というレベルだと、やっていく中でだんだんと楽しくなります!
まるでネイティブになったかのように、気持ちよ~く英語を話す、それ自体が非常に重要です!!
※因みにスピードは、再生速度を遅くできる環境であればそこまで気にしなくて大丈夫です。私は1回目を0.75倍速でスタートして、徐々に1倍速に戻すなどの調整をしています。
ポイント4.話し手に抵抗はないか
4つ目のポイントは、話し手(ナレーター)の音に抵抗感がないことです。
私が良く受ける質問に、女性が良いか男性が良いか。どのような人の声が一番いいか。というものがあります。
細かくこだわる必要はありませんが、最低限ナレーターの話し方に好感が持てれば問題ありません。
シャドーイングでは「英語を話すとき、ネイティブはどのようにして話しているか?」を研究します。
- 英語の会話の雰囲気
- 声のトーン
- あいづちや間の取り方
- 単語と単語の区切り方
- アクセントや抑揚のつけ方
これがイギリス英語なのか、北米英語なのか、オーストラリアか。地域で全く異なります。
おそらく日本人は、北米英語に聞きなれている方が多い(地理的、繋がり的にヨーロッパより近く影響を受けやすい)と思いますが、イギリス留学していればイギリスのアクセントが身につきます。
ニュースなど無意識に日々北米英語を耳にしていれば北米英語の方がしっくりと入りやすいと思います。
古い物語やアニメでときどき出会うのが、声優さんがオーバーに演じ過ぎて全く聞き取れない。聴きとれたとしても使えない抑揚だったりします
音も第一印象で好感がもてるものがベスト
ポイント5.内容から得られるものはあるか
5つ目のポイントは、内容から得られるものがありそうかという点です。
初めのうちはある程度教材が限られると思うので、少し慣れてからの話になりますが、書籍に飽きたら次はYouTubeや映画、ニュースを教材にします!
シャドーイング用教材はナレーターがシーンを模して「オフィス会話」や「国の文化」、「日常会話」など様々なシチュエーションで会話を繰り広げますが、
数週間、1カ月と経過するうちに生きた素材で生きた英語を聞く方がずっと楽しくなります。
「メリット1、2」でも触れたように、
シャドーイングは『英語』で、『好きなジャンル』の、『知りたい知識』が身につけられる楽しいトレーニングです
教材選びのときは「自分が興味が持てそうか?」「明日にでも仕事や日常で使えそうか」「生きた英語で本当に使えるか?」「フレーズを自分のものにできそうか?」
英語以外の視点でもジャッジすると、身につくものが多くてお得です。
おすすめ教材のシャドーイング教材
シャドーイングで題材にする音声のおおまかな種類とそれぞれの特徴を紹介します。
慣れるまでは出来るだけ費用を掛けずに入手できる教材で十分です。
有料サービスはコンテンツがとても良いのですが料金がかかるので、シャドーイング効果を感じれるようになってきたら試してみましょう。
おすすめ教材本はこちらで詳しく解説しています↓
シャドーイング教材になる書籍
付属CDの音声速度は割と早めのものが多く、初級~上級者でも楽しめます。
私がいつもやるのですが、コツとしては「図書館で借りてみて良ければ購入」すると失敗がありません。
書店では音の確認までできませんが、図書館ならCD付きで借りれるのでかなり便利です。
以外と図書館を利用していない人は多いですが、お住まい地域に限らず隣接地域でも借りれる事が多いので、地元の図書館に無ければ足を広げて購入前に沢山お試しができます!
- 日本語訳が付いているものが殆どで取り組みやすい
- 料金:1,800円前後で購入できる
- ポイント:広いレベルがカバーされていると長持ちする
誰でも出来るやさしいレベル:「同時通訳者のシャドーイング」
簡単な導入素材を探している人には間違いないです。
初級編は絶対にだれでも出来るレベルのトレーニングがあるので、ひとつも出来ない事はあり得ません!
「日本語でシャドーイングをしよう」編もありはじめてでも感覚が掴めます。
自信をもっておすすめしたい1冊
- ゼロから始めるにはピッタリの内容
- かと思いきや中上級編には長文もありやりごたえがあります
英語文章レベル:初級~中級
内容
初級~上級、短文、会話、長文と幅広い40本のトレーニングが用意
シャドーイングの科学を知りたいなら:「決定版英語シャドーイング」
「シャドーイングがなぜ効果的なのか」
「スピーキングにどのように影響するのか」
メカニズムがすっきり分かる1冊
- 英語文章レベル:初級~中級
内容
一般的なネイティブ会話から、プレゼンテーション、オバマ大統領演説、トム・クルーズへのインタビューと、シチュエーションが広くカバーされています
19本のトレーニングが、3つのレベル別に分かれて用意されています
アメリカ文化とリアルなネイティブ会話を楽しむ:「大杉正明のCross-Cultual Seminar」
上の2つよりは少し中級者向け。
私が最もお世話になっている、二人のトークをまとめた書籍(CD付き)です。
- シャドーイングに慣れてきた人向け
- 書籍に珍しいトーク型 本物のネイティブ会話が聴ける
- 美しい発音で、丁寧、聴き取りやすい
- フレーズや表現がネイティブそのもの
スーザン岩本さんとNHK講師大杉正明さんが、アメリカ文化をトピックに様々なジャンルについて会話しています。
台本を語るタイプのナレーター形式ではないので、ネイティブの本物のコミュニケーションが聞けます。
北米でよく耳にするな。と感じる「表現」や「フレーズ」が散りばめられていて、とても勉強になります!
- 英語文章レベル:中級~
内容
私は一番おすすめします!
60本のユーモア溢れたトークが収録されています
シャドーイングトレーニング用ではありませんが、その分リアルな会話です
YouTube
ビギナーを卒業したら真っ先に始めて欲しいのがYouTubeでのネタ探しです。
私は通勤中やスキマ時間でYouTubeで下見チェックをし、良さそうなモノをじゃんじゃんメモに取りためています。
- 特長:あらゆるジャンルが教材になる!
- 無料で費用対効果が大きい!
- ポイント:スクリプトが入手しにくい、慣れない人には向かない
私のおすすめYouTubeチャンネルは今後このページで紹介していきます。
まとめ:教材選びでシャドーイングの効率を上げよう
シャドーイングに慣れない初めのころは、選べる教材が書籍ばかりでつまらなく感じる事もあります。
しかし続けられると合う教材が沢山選べるようになり、英語力以外にも磨けるスキルが沢山でてきます。
シャドーイングの効果を実感してくるのには2週間~1カ月くらいかかると言われているので、継続的に続けることがベストな方法です!
まずは簡単なシャドーイング本を1冊終えて、慣れてきたころにはおそらく、YouTubeやニュースなども取り入れられるようになります。
挫折しないためにも、教材選びのポイントをおさえてシャドーイング効果を存分に味わいましょう。
私も続けていますので一緒に頑張りましょう。